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元サクラからの貴重な証言-2

2011-08-07

(元サクラからの貴重な証言-1からの続きとなります。)

そこでは著者は著者ではなく、ミキちゃんやカオルちゃんやケイコちゃんになりきってサクラとなり、男たちの切ない恋の告白を受けていたのだ。
当時学生だった著者は平日昼過ぎから「出勤」した。
夕方までの4時間程度働き、土日は朝から仕事に入った。

時給は1300円。
空調の利いた部屋で、座ったままの仕事で時給1300円は悪くない。
著者は、約10万円になっていた。
月にならせば、40万円以上だ。
そのまま続けてもいいのではないかという高収入だが、実は著者は一夏でこの仕事を辞めている。

「精神的にきついんですよね。やっぱり相手を編しているという罪悪感が。まあ少しは、相手の癒しになっているのかな、と思う事で、どうにかサクラを続けていたんですが」

急に「会おうよ」とメールが来たら「バイトのシフトが変わっちゃって―」と受け流し、
「次の体みの予定は?」と聞かれたら「来週にならないとわからないの」とはぐらかし、
「さっきの話だけど」と言われたら「え―と、なんだっけ~」とごまかしながらメール履歴を確認する。
この送受信だけで会員は200円を支払う。
そうやって、来る日も来る日も1時間に80件のメールを「機械のように」送った。
そして、疲れ果てて辞めた。
バイトは一夏で辞めたが、著者には思わぬ後遺症が残った。

「彼女からのメールが、信用できないんですよ。つい、出会い系サイトの男のサクラが打ってるんじゃないかと思ってしまって」(笑)

元サクラからの貴重な証言-1

2011-08-03

数十台のキーボードを叩く音が凄まじい音量で・・・

素人の女とメールしてると思つていたら.ネットの向こうにいるのは野郎ダッタ!
腹の立つこの状況も、当事者に聞いてみると笑えるやら同情しそうになるやら……。

2005年にいわゆる「ネカマ」(出会い系などで、男性が女性になりすまして男性会員からのメールに返信すること)の体験談として話題になったが、実は著書に書ききれなかったことがあるという。
それは、あの「部屋」を初めて訪れた時の、部屋に充満してやなせさんを圧倒した「音」だ。
数十人のオペレーターが、物も言わずにキーボードを叩き続ける、その音だった。

「ときどき、エンターを叩く音がターンーとひときわ高く聞こえるんですよ。それがまた耳に痛くて」

それこそ、著者が自著にも書いている通り、「メールエ場」の操業音だったのだ。

「部屋のドアはまだ開けてないんですよ。外側のドアを開けて、面接のために給湯室というか、休憩スベースに足を踏み入れたとたん、そのものすごい音が聞こえて来たんです」

メールの相手は、日本中にいる「登録会員」だ。
もちろん、優良で会員になっている人達だ。
彼らから届く何百、何千と言うメールに、切れ目なく返信メールを打ち続けることが著者の仕事だった。

(元サクラからの貴重な証言-2へと続きます。)

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